転職に不利な条件があるとき、それを話せる相談相手がいますか?
経験・年齢・不採用が続く、あるいは更に心身の健康問題。
在職中は表に現れない、あるいは耐えられることも就活・転職活動中には重いものとなります。
|(特に心身の)問題はうっかり話せない
たとえばうつ病などのメンタル面での問題をかかえていて民間の人材紹介業にそれを伝えた場合、その後の求人紹介はまずありません。
メンタルだけではありません、成人病の既往歴や何らかの障害、家庭の都合など。紹介される案件はそれまでの年収やキャリアが全く考慮されないものとなります。
誤解されているかたもいらっしゃいますが、これは有償の民間転職サポートにおいても同様です。
問題点への対応を前提とした就職活動はそもそも相談自体が始まらないといってよいでしょう、自分から不利な情報を発信するだけです。
これは間違いだと思いますが、現実は人材紹介業者としては成約率が低く紹介後のトラブルは避けたいと考えています。案件としては効率が悪いという認識です。
以前も申し上げましたがこれは不人情とか冷たいからではない。企業である以上利益追求は必須条件であり、不安定要素は情報を集め排除する。
ここまでは企業側の論理です、私たちが同意したり納得する理由は全くありません。
この点ハローワークのサポートが心身の既往歴や現在抱えている問題を理由に紹介を中止するということは全くありません。
むしろ伝えたほうがより適切な労働環境に出会う可能性すらあります。
例えば具体的には以下のような伝え方です。
- 現在心身あるいはその他においてかくかくしかじかの問題を持っている(糖尿病等の慢性的な基礎疾患など何らかの障害・メンタル面での病気、等)
- その環境下でこれまでこのような職種に就き、このような仕事をしてきた、あるいは結果を出した実績がある。
- (調べた求人情報、あるいはハローワークからの紹介について)自分としては前向き検討したい、あるいは前向き検討に障害となるものについて対処したいので意見が欲しい。
ご自身の職務経歴書等を見せながらでも説明すればそれなりのアドバイスは得られます。
繰り返しますが、こういった条件を示すことで何かを拒否されることはありません。相談員からすれば紹介するためにむしろ知っておきたい内容です。
|ネガティブな条件について話せる相談者は貴重
ひとつ問題があるとすれば、他人にプライベートなことを打ち明けるという行為へ対する心のハードルの高さだと思います。
普通人にとってかなり最も難しい行為です。場合によっては家族にも話していないことを明らかにするのですから。
キャリアの長い人材紹介アドバイザーにお話を伺ったことがありますが(その方は不利な条件があっても何とかしようと力を尽くす方です)、最も難しいことのひとつは転職希望者とありのままを語り合える関係を構築できるかどうかだそうです。
なお前記にて企業の認識は間違いだと申し上げましたが、それは実際にネガティブな条件を持ちながらパフォーマンスの高い人を実際に何人も見ているからです。
ただそういった方々の多くは周囲に対しそれらを明らかにしていません。結果として心理的に苦しい状態におかれています。
これが転職・就活では更に苦しいものとなります。
ネガティブ条件があることそれ自体よりも、独りでネガティブ条件と向き合っている心の負担のほうが実ははるかに就職活動の結果に大きな影響を与える。
心理的に追い詰められ、焦りがつのり自信を失うことになるからです。程度の差はあるもののどんな人も必ず何らかの影響を受ける。
このとき、少なくとも後の心配をせずに話すことができる相談相手は大きな意味を持ちます。
個人情報は守られており第三者にもれることはない。
また家族や友人に打ち明けるような深刻さもありません。他人であるため冷静な視点ですが、就職・転職の情報や経験を持っているためアドバイスも期待できる。
何より就職活動の最大の障害である孤独への対策となります。
自分自身の問題を正直に話してくれる人に対し、親身にならない相談員の方にお会いしたことはありません。
スキルの差はありますが、何とかしたいと一緒に考えてくれます。
なお自己PRに関するテーマにて改めて申し上げますが、ネガティブな部分に関するものでなくとも自分の就職活動の状況について飾らずありのままに説明し相談できるかどうかは、就活・転職活動の結果に大きく影響すると申し上げておきたいと思います。
他人に相談できる方の自己PRや面接は確実に成功率が高くなります。
繰り返しますが、就職活動のときネガティブな要素について自分独りで向き合うことはかなりの負担となり失敗を招く可能性が高くなります。
一方でうかつに明らかにすれば評価を下げられる要素にもなる。安全に相談できる相手はあまり多くありません。
これまでご紹介した事例も含め、ハローワークでのサポートを活用していただくことを強くお勧めします。

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