前回生活費が第一要因と述べました。在職中/無職での時間軸について経験上得たものをお話したいと思います。
「在職中ならば10ヶ月〜1年半」とした理由について
一言でいえば収入があるので急ぐ必要がない、しかし転職前提で現職にとどまるほどキャリアアップの期間は短くなるということです。この兼ね合いを誤解しやすい、私もやりました。
|長すぎることの弊害
◉長期の活動はダレる
まず収入がある場合陥るのがあまりにも転職活動の期間が長くなることです、ダレる。
これは会社選びが雑になることに繋がる。
今の生活とは全く別の生き方を考えることは長期間できるものではありません。次第に疲れ、必ず都合のよい空想にふけるようになる。
在職・無職を問わず就職活動は2年を超えないとする理由でもあります。
◉現職でのパフォーマンス低下が続く
皆様もご経験がおありかもしれません、周囲で会社を辞めた人について「そういえば少し前から何かおかしかったな」ということがあるのではないでしょうか。
勘の良い上司は割と早期に察知したりします。
心ここにあらずという状態です、それだけ会社を辞めるとは大きなことです。転職経験が少ないほど現れやすい。
この状態が続くと転職先が決まらないまま仕事のパフォーマンスが下がる。収入があるのでいつまでも先延ばせるというわけでもないのです。
◉時間の浪費
当然ですが意に染まぬ仕事が続きます、本気で次の仕事に行こうとしている人にとって現職にあるだけキャリアアップの期間は短くなります。
|すぐ決めることの問題点
では早く決まれば良いのか、そういうものではありません。むしろ危険がある。
すぐ採用が決まる、基本的にとても良いことです、特に在職中の方はそうなる可能性が高い。
ただ要注意の条件については念頭に置かれるべきです。
◉慎重に選ぶ時間を持たないことは避ける
内定を受けるととても嬉しい、ほとんど天にも昇る心地といっていいでしょう。ここで間違うことがある。
(1)どんな理由で自分を選んだのか
(2)自分にとって現時点で最良の選択なのか
この2点について厳密に考える時間を持ってください。
実はこの判断力はある程度会社を受ける経験、つまり他人の眼による容赦のない評価を経て明らかになるものでもあります。
仕事をしながらの転職は時間の制約が多いので最低でも半年は掛かるのではないでしょうか。
その経験を経て自分なりの判断基準を持ち、最終的に新たな会社に巡り会うのに最低10ヶ月は必要だと思っています。
◉会社が選んだ理由を考えて
なお会社側が選ぶ理由についてはっきり申し上げると、
(1)年齢、30代前半まで
(2)性別、もっといえば男性である
(3)転職経験が1〜2回
この3点の条件を満たすとある程度容易に決まる。言い換えればあなた自身の適性とは全く関係ない採用が行われた可能性がかなりあります。
本当にかなり多い。人を観る能力がなくそれを放棄した採用はとても多いのです。
逆にこの条件から外れるのに採用された場合、これは私自身の経験ですが、何か他の意図があります。
自分のキャリアが評価されたとは思わないほうが賢明です、同じく人物眼のない相手が相場外れをやるのですから。
表沙汰に出来ない自社内の都合というものが動機である可能性が圧倒的に高い。
これらの内定が自分にとって現時点で最良の選択といえるのか。容易に判断出来る人は少ないはず。
さきに述べたデータの活用や面接等でのやりとりの再確認など、検証すべき事実がたくさんあります。
同じ理由で例えば新卒の方、あるいは転職間もない方がすぐ辞めて転職する場合があります。これはかなりNGだとされていますが、よく言われる職歴がないという理由は正しくありません。
急いて転職するがゆえに判断の時間がなく失敗するのです。
繰り返しますが10ヶ月〜1年半という期間は人のそれを見てもそのようです。私も上記全ての間違いを犯しました。活動が長引いて失敗し、すぐ決まって喜びのあまり判断不在の転職。
ぜひぜひお気をつけていただければ。
無職時の転職期間とその理由については別途述べたいと思います。
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