活動期間の理由・無職である場合

前回在職中の転職・就活期間の長さについてご説明申し上げました。
以下は無職の場合になります。

前提として理想は1年以内の内定であります、理想は半年。在職中よりも若干短くなります。
その理由、そして超えた場合の対応についても少々記します。

理想は1年、もし超えたときは

1年を過ぎると転職者としての価値が下がる

これは就職活動が成功する確率、そして生活費の両面において理由があります。

多くのかたは切り詰めたとしても大体1年の無収入が限度、それ以上は貯えが続かない。
失業保険を取得したとしても通常は給与の6割程度を3ヶ月間のみ(上限あり)です。

条件により長期支給もありますが、それをあてにした場合高確率で就職活動がうまくいかない。理由は複数ありますが長くなりますことから、ここでは「まだ続けられる、と思ってしまうため」とだけ申し上げます。

なによりも無職が1年を超えると求人側からみた魅力が落ちるようになる。その見方が正確かどうかはさておき、1年間活動しても企業が相手にしなかった人材と思われるのです。

(例)ベストケースのタイムライン

なお今後おりに触れ更に詳しく申し上げますが上手くいった場合のタイムラインというのは以下と思います。

  • 1ヶ月目
    :退職後の手続き・各人材紹介業者等への登録作業・アドバイザーとの面談、そして仕事の反動からぼんやりする。
  • 2ヶ月目
    :書類(自己PR等)作成・応募開始、5〜10社に送るが反応なし。
  • 3ヶ月目
    :応募が20社程度になるが反応がなく、希望条件と自己 PRを詳細に再検討
  • 4ヶ月目
    :再検討した内容により面接に進み始める、ここまでの経験を基に進むべき進路ならびに希望条件を再検討。
  • 5〜7ヶ月
    :内定が出始める。複数の内定から再考。再就職へ。

特に希望条件や自己 PRなどの再検討をするであろう3ヶ月目あたりは大変重要な期間になります。ここでの方針検討によりその後が大きく違ってまいります。

1年以上決まらない時の企業への説明理由

なお1年以上決まらない時の企業への説明理由はひとつしかありません。

親族の介護のためやむをえず退職した、現在は問題を解決したので再就職のため活動を再開した。

いきなりそんな話か、という方もおられるでしょう。申し訳ありませんがこのブログでは就職活動、特に困難な事態での即効性のある話以外するつもりがありません。

たとえば不況にして自分にさしたる売りがないと思われる場合(本当にそうなのかは別として)1年間仕事が決まらないというのは相当な緊急事態なのです。

これは嘘というより方便と思っていただければ。

介護理由の転職は急増している

親・家族など現在存命中ならば誰でもよろしい、自分もこの言い訳を使っています。といいますか実際に祖母を介護しながら仕事をしておりました。
より詳しくポイントを上げると

  • 親族(親・家族)が介護を必要とし退職(伴侶など家族でも要介護の治療等を理由にできます)
  • 退職後は介護に専念
  • 問題がなくなった(ホームまたはプロを頼む/公的支援/親族の助け)ので就職活動を始めた
  • 始めたばかりで応募は貴社を含め5社、まだ一次選考中でうち1社は面接予定

身近に要介護者がいるという条件は選考ではマイナスになります、しかしながら転職活動を1年以上続けたが結果が出ないという理由よりははるかに評価は良い
当然ですが長期間結果が出なかった場合に使う理由になります。
企業側は調べようがありません。

介護自体は現在、そして今後ますます就業者を悩ます要素であり続けます。完全に排除して人を採れる企業は多分ない、理由として申し分ありません。
今後問題がないことは自己PRと面接で明確に説明すればよろしい。

他の理由はございません、資格取得や海外でワーホリなどを理由とすればと考える人がいますが、実は自己啓発系の退職動機は企業の採用担当が一番嫌がる理由です。

なぜ仕事と両立させないのか、仕事が本分ではないのか、という疑問に答えられないからです。

パートを除いた起業による収入と呼べる実績がない限り、企業は就職活動が上手くいっていないと思います。

生活費が1年続かない場合

これはなんらかの理由で失業保険がなく、貯金もほとんど無いという場合です、普通にある話だと思います。

パート・アルバイトをする以外に手段はありません、そのかたわら転職活動となります。

転職活動をしながらのパート・アルバイトは上限10万円/月

しかしここで無視できない制限があります、現在パートで月に15万程度を稼ぐにはかなり時間を取られるということです。
本来の就職活動に制約となります。

就職活動は会社訪問の時間を取るだけではありません、事前の調査等はかなり時間が掛かる。フルに仕事をすることはできません。またパートの人間関係が上手くいかず気持ちの負担となる場合も多い。

不況ながら時給は上がっていますが、パートで得られる収入は大体10万/月が上限と思ってください。

つまり貯金+10万円/月で成り立たない場合、短期間でより数多くの企業を調べて受け続けるか希望の条件を下げるかの選択をせねばなりません。

生活資金が転職・就職活動を決めるとする一番の理由です。

転職・就活に無敵の条件はない

なお無職の状態ですとキャリアや職能・資格があっても不利な活動を余儀なくされます。ここは繰り返させて頂きますが、無職状態はどんなキャリアをお持ちでも転職には不利です。

無職の可能性ゼロの人はいない

ただ在職・無職の別はご本人の身の処し方だけで決まるものではありません。時々無職を自己責任と理解される方がおられますが正確ではありません。

とどのつまり会社が倒産したり事業部門が廃止されればどんな能力や実績があっても即無職です。
こういう事例は本当に多い。

やれることはあります、そのために自己PRや面接があることを思ってください。

ひとつ申し上げられることは無敵の転職者などいないということです。これは気休めで申し上げるのではありません、現実的意見です。

よくネットや本でハイキャリアの転職例として内定を多数得た事例を読みますが、あれこそ現実性がないと思っていただいて差し支えございません。

転職・就活において無敵の条件を持つ人はいない、それだけの能力があれば起業するでしょう。

こんなわかりきったことを申し上げるのは無職になると例外なく落ち込むからです。

避け得ない以上、無職で落ち込む必要はない

私も経験しておりますが無職というのはなかなか厳しいもの、実に寒い体験です。しかし勤め先が4社も倒産・廃業しておりますから、避けえなかった。

今思うのは辛いと感じる最も大きな原因が自分自身の考えにあったということです。

見通しなく会社を辞めるのは考えものですが、事前にある程度の見通しを立てそれに従って生活し活動する限り恐れることもない、と思っております。

繰り返しますが在職者に比べ無職の条件は厳しいです、次回は無職の場合という想定でやるべきことや注意点につき申し上げたいと思います。

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